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美味しそうに見えたので黙って食べた。 「昨日の事って言うとね、( ◠‿◠ )・・・・」 老婆は萎びた声で話しかけてくる、笑みを浮かべながら。 「お爺さんは山に芝刈りに、私が川に洗濯にしに行くとね。 大きな桃がどんぶりこ、どんぶりこって流れてくるんだよ」 ……ちょっと待って、これって昨日息子に聞かせた桃太郎でしょ…… と、叫んでみたが心の声では届かない。 「桃かと想って、嬉しかっただけど、よく見ると小さな舟だったんだ。その中に、坊やがいたんだよ。」 「僕が、その舟の中にいたのですか?」 「そう、一人でいたんだよ。何故か解らないけど。一人でいたんだよ。坊や、何故一人で来たのか覚えて無いかい?」 「ぜんぜん、覚えてないですよ。だって昨日の事も覚えて無いんだから。あの〜このお肉は何でしょう?」 と、僕は摘んで見せた。 「これは、爺さんが鉄砲で撃ったキジだよ。美味しいだろう」 「キジですか?鳥のキジですか?」 「そうだよ。鳥以外にキジってあるんかい?(*☻-☻*)」 と、不思議そうに老女が言う。 「キジって食べ物ですか?」 「可笑しな事言う坊やだね。キジって食べれるよ。
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