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5歳年上の幼なじみ、小柴彩子に
大学を卒業し就職するこの春
告白するつもりだったが、
久しぶりに実家に帰ってきた俺は
彩子が結婚すると母から話を聞かされ、
ショックを受けた。
今まで彩子と何かがあった訳ではないし、
自分にだって過去に付き合っていた人が
いなくはなかった。
とはいえ、
彩子には他の人とは違う縁を感じていた。
敢えて思いを口にしなくても、
彩子なら待っていてくれると思っていた。
でもそれは、全くの思い上がりだった。
時間がないと取るか、
まだ猶予があると取るかは自分次第だ。
実家から徒歩で2分の彩子の家に
慌てて駆け込んだ。
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