わたしが住み着いています

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   夜、自室の方のベッドであやめはスマホの画面を眺めていた。 「入るぞ」 と村正がノックしてくる。  そこは普通、入ってもいいか? ではないでしょうか?  あなたはそうは思ってないかもしれませんが。  一応、乙女の寝室なので、 とあやめは思っていたが、特に断る理由もないので、結局、 「はい、どうぞ」 と答えていた。  入ってくるなり村正は、 「なんでこっちで寝ようとしてるんだ」 と言ってくる。 「こっちのベッドもたまには使わないともったいないかなって」 「……まあいいが。  寝る前にスマホ見てると、寝つきが悪くなるぞ」  そう言いながら勝手にベッドに腰かける。
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