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確かに、雨は二人にとって良いカーテンになってくれているようだ。
「さ、行きましょう」
「う、うん」
ゆっくりと歩き出した所で、ふと、訊き忘れていた事があったと我に返った黒河は、チラリとショーゴを見上げた。
「ところで……教室は、通ってくれるのかい？」
「勿論ですよ。体力づくりは大切だし、第一、俺は毎日でも黒河さんに会いたいし」
ショーゴはそう言うと、雨天を吹き飛ばすかのように、晴れやかに笑ったのだった。
――END――
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