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青ざめる次女と憤慨し真っ赤になる三女を前に、アイシラはしっかり頷いた。
「ここでもし私が相手の女性に詰め寄りでもすれば、苛めだと言われ婚約破棄されてしまうかもしれないわ」
「そんなはずはありません!これは家同士の婚約で···っ」
「この本は物語です、現実でそんなまさか!」
「まさか、とは私も思っているわ。でも、そのまさかが起こったら?私はリーシェン伯爵家を継がなくてはならないの。可能性は全て消すわ」
そう言ったアイシラの目は決意に満ちていて。
「悪役令嬢フラグをへし折ります!家は頼みましたよ!」
「「はい姉様!!!」」
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