1.長女の悪役令嬢フラグへし折り宣言

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青ざめる次女と憤慨し真っ赤になる三女を前に、アイシラはしっかり頷いた。 「ここでもし私が相手の女性に詰め寄りでもすれば、苛めだと言われ婚約破棄されてしまうかもしれないわ」 「そんなはずはありません!これは家同士の婚約で···っ」 「この本は物語です、現実でそんなまさか!」 「まさか、とは私も思っているわ。でも、そのまさかが起こったら?私はリーシェン伯爵家を継がなくてはならないの。可能性は全て消すわ」 そう言ったアイシラの目は決意に満ちていて。 「悪役令嬢フラグをへし折ります!家は頼みましたよ!」 「「はい姉様!!!」」
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