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熱いものがナカで広がるのを感じて心地いい体のダルさに身を委ねた。
「ーーーーいつ、嫁がれるのですか?」
「そうね、いつがいいかしら」
しっかり服を着たアルをごろごろベッドに転がったまま見上げてそう言うと、少し怪訝そうな顔をされる。
「あの手紙取って貰える?」
サイドテーブルに置かれた婚約の申し込みの手紙を指差すとすぐにアルが手渡してくれ、受け取ってすぐアルに手渡した。
「?お嬢様···?」
「これ、私から、アルに」
「は?」
言われて手元の手紙に視線を落としたアルがみるみる赤くなる。
「受け取った手紙だなんて言ってないし、最後の思い出とも言ってないわよ?これは私がアルに婚約の申し込みをする為に書いた手紙です」
「な、だって旦那様だって賛成してるって···」
オロオロするアルを眺めながら、思わずふふふと笑ってしまう。
「私がアルを好きだなんてこの屋敷中の皆が知ってるからね。父様もアルならいいって言ってくれてるし」
「そ、そんなバカなっ」
「えー?だって私の魔法が危ないから、相手は厳選しなきゃだし?その点アルなら満点じゃない」
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