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「解決策を行使した後にお伺いしましょう」
「あー、じゃあ、何を解決する解決策なのかはわからないけど、とりあえず解決策って何かを聞いていいか?嫌な予感しかしなくて」
「簡単な事です。ヒロインより先に既成事実を作ればいいんですわ!」
「既成事実!?ていうかヒロインって何!?誰のことっ!?」
全く心当たりがない、という表情のコリンを見て少し疑問を持つが、手紙のやり取りもなくデートもほぼしたことのない自分と、男爵家の令嬢と仲睦まじく買い物するところを目撃されているコリンではやはり信じられるのは自分の考えで。
「男爵家の令嬢とデートしていたとの噂、聞いておりますわ」
「·····えっ?」
そう伝えるとカァッと顔を赤くしたコリンを見て一気に頭に血がのぼる。
「私にはデートどころか手紙すらくださったことはないくせに!」
「いや、だってそれは時間が···っ」
「時間がないなんて言い訳は聞きませんわ。だって他の女性とはデートされているんですもの!」
そういっておもむろにコリンの下半身を鷲掴む。
「うわぁ!?ちょっ!」
あら、と思った。
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