プロローグ

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プロローグ

ヂリヂリヂリ!!! 謎の爆音が耳に入り目が覚めてくる 少しずつ目をあけてぼやける視界で音の正体を探す ヂリヂリヂリ    バンッ!  音の正体を叩くと音は止まった 音の正体は目覚まし時計だったようだ 重い瞼を開けてカレンダーをみる 2022年5月9日 おぼつかない足取りでベッドから降りドアを開け階段を降りるといういつも通りの行動をする リビングにはすでに制服に着替えテレビを見ている妹と朝食の片付けをしている母がいる 「おはよう」 俺がそう言うと妹がそっけなく 「おはよう」 と答える イスに座り目の前のパンを食べながらテレビを見る [本日痣花(あざばな)の発症者が無差別殺人を行ったようです 現在警察は花の種類の特定をしています 続いてのニュースです]  「にしても痣花って名前安直でダサいよなぁもっとかっこいい名前にすればいいのに」 俺はそう言いつパンを食べきる 痣花:500人に一人の奇病 体のどこかに花の形をした痣がで漫画のような能力が使えると言う誰もが欲しがるものである そして俺の両親二人が死んでしまった原因でもある 5歳の時家族で遊園地に居た日のこと 着ぐるみを着ている謎の人がこちらに近づき花の形をした手でいきなり両親の首を跳ねたのだ俺はなにがなんだかわからなくなりそこに立ち尽くしてしまった 聞こえるのは周りの人の悲鳴と遊園地の音楽だけだった 着ぐるみが動いた瞬間俺は無我夢中で走った。走って走って走って遊園地を出て近くの人に助けを求めた 事態を察してくれたであろう一人の大人は俺を車に入れてくれたのだ それから何分か何時間かたったころその人が戻ってきて警察に連れていってくれると言ってくれた そのまま車で山道走っている時また着ぐるみが表れた 着ぐるみが見えた 俺はそいつ(着ぐるみ)が見えた瞬間体が固まった なにも考えることが出来ずにいると大人の人は着ぐるみをみたその瞬間におもいっきりアクセルを踏み殺そうとしていた ただ次の瞬間見えたのは着ぐるみの手にある黒い物体だった パァン! その音が聞こえ視界が回転した ガンっ! その音が聞こえた瞬間視界が歪み暗転した 目を覚ましたのは病院だった なぜ自分は今こんなことを思いついたのだろう? 特に気にせずに下を向き皿を洗おうとするが首が痛みが走る 多分寝違えてしまったのだろうとあまり気にせずにいた。 階段を登り自分の部屋に戻り制服に着替えバックを手にとり階段を降りる 「いってきます!」 俺は元気よく玄関を開け外においてある自転車に乗り学校に行く 少し進んでいくといつも通りと思っていた道が壊れていた 俺はなにかあったのか?と思い別の道を通ることにした そうして慣れない道を進み学校につく 自転車を置き教室へ向かった 教室に入るとみんなが騒いでいた 「ねぇ聞いた?」「なにを?」「痣花の殺人犯」「あーニュースのやつね」 そんな話が聞こえてくる 俺は席に座り荷物を置くそうしてると 「なー貭花(たちばな)お前ニュース見た?」 突然名前を呼ばれ少しびっくりしたが質問に返答する 「痣花の無差別殺人のことか?」 「そうそれ!お前の家近くじゃなかった?」 「あー確かに」(そう言えば道が壊れてたな) そんなたわいのない話をしていると隣の席の久我(くがり)がいきなり「お前ちょっと来い」 と俺の手を強引に引っ張っていく 「ちょ、どうしたんだよ!」 連れてかれたトイレで俺は半ばキレぎみに聞いた 久我クリス 俺の同級生であり中学校から知り合った友達だ イケメンでしかも金持ちの一人息子という俺とは別の次元に居るような奴なのに俺と遊んでくれる優しい奴だ 久我が鏡を見ろとジェスチャーをするので俺は鏡を覗き込んだ 特に変わったことは‥‥ない 「まじでなんだよ」 俺は苛立ちが困惑に変わっていったそもそもこいつはあまり強引なことはしてこない筈なのに急にこんなことをしてきては頭が回らなくなる 「首を良く見ろ」 と少し心配したような声で俺に言った 俺は言われるがままに鏡で首を見た 首の一部が黒くなっていた 「なんだこれ?」 俺は首を傾げた 「多分痣花だろうな」  「痣花‥‥ってことは俺も超能力使えるってことか?!」 パンッ! 久我が俺の頭をおもいっきり叩いた 「いって!何すんだよいきなり!」 「お前はバカか?そんな浮かれることじゃないんだぞ」 「え?なんで?」 キーンコーンカーンコーン~! 「後で話す。もう一つ言っておく絶対他人に痣花を見せるなよ」 「わかった。でも後で絶対理由言えよ」 コクン と久我が頷いた そして俺達は教室に戻った
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