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朗読の内容は、もちろん松江での講演と同じもの。
佐野さんの語りに合わせて、私の頭には、松江での朗読の台詞が、彼の声と重なるように浮かんできた。恭司さんのギターパフォーマンスでさえ、完璧に覚えていた。
とはいっても、そこは生のライブ、佐野さんの語り口調には違いがあるし、恭司さんのギターもアレンジが入っているわけで。それを見つけることができた私は、恐らく誰よりもこの講演を楽しんでいたことだろう。
佐野さんの演技は、身振り手振りも相まって、非常に動きに溢れたものだった。更に鬼気迫る表情で、ライブハウスの臨場感も相まって、素晴らしいのだ。
松江とどっちがいいとか、そういう話ではないのだ。どっちもいいのだ。てか、どんな佐野さんも良いのだ。動いているだけで、こっちは十分お腹いっぱい。
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