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1.小泉八雲朗読のしらべ〜へるん先生傑作選〜編(2023.04.23)
春。もう誰も助けてはくれない春。社会人とはそういうものだと、そう覚悟していた私にとっては、大変ありがたいことに、心優しい先輩や上司に恵まれた春であった。
先輩「今週末、何かご予定はあるんですか?」
私「はあ、実は……好きな俳優さんがおりまして、その人のライブに……」
先輩「えーそうなんですね! ちなみに誰ですか?」
私「あの……分かんないと思うんですけど、佐野史郎って人で……」
先輩「えっ! 分かりますよ! あの、よく犯人とかやってらっしゃる方ですよね?」
結局私も、聞いてもらいたいのである。これが伝わったとなれば、途端エンジンがかかってしまい。
私「これ、目の前でサイン貰った時のなんですよ!!!」
私「去年島根まで行ったんですけど、もう至る所に佐野さんいて!!! テーマパークかよって!!!」
私「ライブの後、お見送りがあって、『宇都宮から来ました』って言ったら、『餃子だぁ』って!!! うわぁあああ!!! 宇都宮の印象、餃子しかないの可愛いぃ~~~!!! って!!!」
先輩「凄い生き生きしてますね」
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