レイニーデイ

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 翌日、天候は土砂降りになった。俺は祈りが通じたのかと思って嬉しかった。  俺は意気揚々と全財産十五万を支払って、フィギュアを購入した。俺はポイントでドラマCDを購入しようとしてレジでそのことを話した。レジの人が苦い顔を浮かべて声を出した。 「申し訳ありませんが、ドラマCDはポイントで購入できません」  俺はその言葉に唖然とした。なんてことだ。俺は食い下がった。 「もうお金がないんだ。なんとかポイントで買えないだろうか?」 「大変申し訳ございません。ご購入頂けません」  俺はドラマCDが買えないなら、フィギュアはいらないと思って返品しようとした。 「フィギュアもドラマCDも返品不可となっております」 「あっ、そういえば確かに返品不可と書いてあった。でも今購入したばかりで生産はしてないはずだ。なんとかならないのか?」  レジの人が俯いて声を絞り出した。 「申し訳ございません。もう工場の方で生産が始まっております。返品はできません」  俺は目に涙を浮かべた。すらーと一筋の涙が目から流れた。フィギュアは転売もできない。  俺は一ヶ月後に送られてくるフィギュアを悲しみに暮れながら待つことにした。雨さえ降らなければフィギュアを買うことはなかったのに。もしくはドラマCDがポイントで買えるかどうか聞いておけば良かった。  雨と自分の迂闊さを強く恨んだ。
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