サヨナラは雨とともに
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葬式の前夜。 私は、自宅で北枕で眠る母の前に正座している。 母と一緒にいられる、最後の夜だ。 明日は晴れ時々曇りの予報だ。 それでも、私は「雨になれ」と願った。 翌朝。 曇っではいるが、雨は降っていなかった。 「お母さん、ごめんね。神様に、祈りは届かなかったみたい」 葬儀社と段取りの最終確認を済ませ、母を乗せた霊柩車の助手席に乗る。フロントガラスに、ぽつぽつと雨が降ってきた。
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