嫁が心配で職場に乗り込んでみた件

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「─…で?俺に言うことは?」 ん?なんか、怒ってる?─…あ、もしかして昨日遅くまで韓ドラ観てたのがバレた?さっきから欠伸してたもんな、私。それとも仕事の効率の悪さをほんとに怒られる? 『ご、ごめんなさい。いつもなら遅くなる前に海ちゃんが止めてくれるけど、昨日は居なかったから…つい時間を忘れて遅くまでドラマ見てしまって…もう夜更かししないから…そんなに怒らないで』 「───は?なんの話し?」 おや?これじゃなかったのか?うわ、地雷踏んだ。墓穴掘った、余計なこと言った!! 「俺に言うこと、ねぇの?」 綺麗な細長い指で私の頬を撫でる…これ、ほんとに好き。キュンキュンして叫びたくなる。 『あー…お帰りなさい、海吏くん!』 出張お疲れ様でした…っという言葉も添えて笑顔で労いの言葉をかける、けど、、 「ん、ありがとう芹…─って、違うな?他にあんだろぉが、お前が俺に言うべきこと…ん?なに、まさか分からない?」 これ以上何を言えばいいのか分からず、優しく問いかけてくれる海吏の言葉に素直に頷いてしまった。 っが、それが間違いだったみたいで。 「へぇー…バカで世間知らずな上に無自覚ときたか。お前さぁ…良くそれで生きてこられたね。俺が貰ってやらなかったら今頃どっかのヤクザにでも捕まって薬漬けにでもされてんじゃねぇの?俺以外の人間に心許すとか2億3000万年早いんだよ!」 に、におく…さんぜん?!恐竜時代ですかっ…全人類全滅して再び恐竜時代がやってくるくらいの長い年月って意味ですか?! 「──くだらねぇこと考える余裕、まだあるんだ?」 ば、バレてる?!恐竜時代のこと考えてたってなぜわかった?!エスパー…いや、以心伝心?
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