1408人が本棚に入れています
本棚に追加
/282ページ
いつだったか─…芹菜の唇を汚した罪人を処刑した時のことを思い出した
あれは滑稽だったな。泣きながら俺に許しを乞う不細工な男を見て…とても気分が良かったのを覚えている。俺は昔からそんな人間離れしたおかしい価値観を持ってるヤバい人種。自分でも自覚している。
──…だから、
『俺の芹菜を、どこに隠した?お前でもユルサナイ─…邪魔をするなら消す、今ここで消してやるよ』
人を一人消す方法なんて、いくらでもある。
"殺す"なんて面倒なことはしない。捕まりたくないしね?捕まったりしたら芹菜と一緒に居られなくなるだろ?
──…存在を消す、無かったことにする
その方法は、いくらでもあるんだよ小山内。
最初からお前の存在なんて無かったことにすれば、もうお前の居場所なんて何処にも無くなる
居場所を無くした人間は、俺が直接手を下さなくても勝手に自らの命を選択し始める。
──…それが嫌なら、
早く俺の芹菜を、返して?
最初のコメントを投稿しよう!