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ベットから降りて、とりあえず下着と部屋着を身に付けて…寝室を出ようとした。
どう考えても私が悪い。頭を冷やそう、それから…ちゃんと謝ろう。
って…そう思っていたのにっ。
「あぁ…もう俺、死ぬわ。バイバイ芹菜」
なんて声が聞こえたので振り返るとっ、
『っか…かかかかっ…!!』
寝室の窓を全開にして、そこから飛び降りようとしている海吏の姿が視界に入って、慌てて止めに走った
『海ちゃん、何やってるのっ?!危ないよっ、ヤメてっ…!』
「芹にウザいとか言われたら死ぬしかねーじゃん。もう生きていけない、死ぬしかない」
なに、言ってるの?っていうか、全裸で窓から身を乗り出してるところを、誰かに見られたら海吏が変態だと思われてしまうっ
いや、けどここは15階だし下から見上げたところでどんなに視力が良くても見えないかな?夜だし─…って、いまそんなことどーでもいい!
『海ちゃんっ…戻って、お願いだからっ、』
「離せよっ、お前俺のことがウザいんだろ?だったらどーでもいいだろ、俺なんてどーなっても芹には関係ない」
『──…もうっ、うるさいっ!海吏、早く戻ってって言ってるのっ!!戻らないなら離婚するっ!今すぐ離婚届取りに行ってくるから死ぬ前に私と離婚してっ!!!!!』
泣きながら私がそう叫ぶと、秒で窓から身を乗り出すのを辞めた海吏は…そのまま布団の中に身を隠した
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