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「離婚…とか、口にするなっ…」
『ごめんっ…海ちゃんを止めたくて、』
「俺ばっか…お前のこと、大事に思ってるみたいで…しんどいっ」
『そんなことないっ。私だって…』
「芹と離婚するくらいなら死ぬ」
『─…海ちゃん?』
「お前にウザいとか、離婚するとか言われるくらいなら死んだ方がマシっ!このままここで窒息死してやるっ」
『─…だったら、私も…死にたい』
「………は?」
ガバっ…と布団から顔を出した海吏。もうこれは…正直に話すしかない。
『"死にたがり"の席に、私も乗りたいっ』
ダラダラと涙を流しながらそう言った私を見て、これまでの私の言動や行動の意味を一瞬にして悟った様子の海吏サマは、、
「……くそつまんねぇ事に時間使った」
っと言ってベットから降りると、私に背を向けて寝室を出ていった。
─…呆れてしまったのだろうか。
ヤキモチを妬いた挙句、"離婚"なんて言葉を使った私のことを…海吏は嫌になってしまったのだろうか
ほんと…嫌になるっ…
もっと、心にユトリのある…─
大人な女性に…私もなりたいよ。
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