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「どう?死にたがりの席は、堪能できた?」
『うん…楽しかった、ありがとう海ちゃん』
信号が赤になって…今度はちゃんと止まってくれた海吏。ブレーキを踏んですぐ、私の方を見た海吏は、、
「やっぱお前、その席乗るの禁止」
なんて、改めて私がここに乗ることを禁止した
『──…どうして?』
「俺が、運転に集中できなくなるから」
どーいう意味?っと、聞こうとした時には既に、海吏に唇を塞がれていて─…
「隣に芹が座ってると、手ぇ出したくて運転どころじゃなくなる。だから…俺の為だと思って助手席に乗るのはヤメて。分かった?」
『─…ハイ、やめますっ』
あぁ…ほんと、幸せだなっ…
助手席なんて…もう乗りたいなんて言わない
私だって海吏に、手を出して欲しくなるから
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