在りし日の僕を追え!

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  僕が死んだ? まさか! 復活の挑戦権? なんだそりゃ。  幸太は思わず笑ってしまった。 「意味わかんないんだけど」 「そうですよね。こちらをご覧ください」   天使は宙に絵を描くように両の人差し指を動かす。幸太はそれをなんだかサッカーのVARみたいだなあと呑気に見ていたが、まもなく目の前の光景に目を見開いた。天使が動かした指の軌跡が虹色に光り輝き始めたのだ。そして両手の人差し指は最後に一点で交わり、四角形を完成させた。すると、その中身も滑らかに虹色で塗りつぶされていった。  「いまの出来事だけでも、今までいた世界とは違うということは伝わったのではないかと思いますがーー」  呆然としている幸太を気にする様子もなく、天使は話を続ける。 「これを見てください」  そう言った天使が手首を軽く振ると、四角形の色が変わる。  そこには幸太の自宅の自室が映し出されていた。  
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