在りし日の僕を追え!

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 「僕の部屋……」 「そうです。あなたの部屋です」  そして天使は、また手首を軽く振った。すると目まぐるしく映像がかわっていく。 「あなたがどのように死んだのかをこれから見てもらおうと思います。ああ、もちろん死ぬ瞬間はありませんよ。さすがにそれは悪趣味です。いま映っているのは、あなたの当日の出来事です。このあたりは無関係なので早送りしていますが」  幸太は黙って天使の動きを見守る。 「ここです」  映像が停止する。画面には見覚えのある横断歩道が映っていた。  「あなたが覚えている最後の景色ではありませんか?」  
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