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夕方、兵士たちが戻ってくると、犬はまだそこにいた。
兵士たちは、地下基地に降りていった。
しばらくして、犬の頭を撫でた兵士が戻ってきた。
アルミのボウルを犬の前に置くと、水を入れた。
犬は起き上がると、ものすごい勢いで水を飲んだ。
アルミのボウルは瞬く間に空になった。
兵士は、空になったボウルにソーセージを入れた。
犬は、ガツガツとソーセージを食べた。
そして、もっとくれというように、兵士の指に鼻先をこすりつけた。
犬は、兵士の手から2本めのソーセージを食べた。
兵士が立ち上がり、地下に降りるドアを開けると、犬も入ろうとした。
「ここには入れないよ」
兵士はそういうと、ドアを閉めた。
犬はドアの前でしばらくおすわりしていたが、そのうち、うつ伏せて目を閉じた。
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