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次の朝、出撃の前にその兵士がドアを開けると、犬がおすわりをして待っていた。
兵士は、地下室からアルミのボウルと水とソーセージを取ってきて、犬に与えた。
他の兵士たちも、ドアから出てきた。
犬はしばらくおすわりをしていたが、兵士たちを追って、ついてきた。
「あの犬、お前についてくるぜ」
「ソーセージやっちまったからな」
兵士たちは追い払おうとしたが、犬は尻尾を振ってついてきた。
隊長らしい兵士が言った。
「おい、犬はまずいぞ。どこかに繫ぐかして、置いていくんだ」
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