2

1/2
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ

2

次の朝、出撃の前にその兵士がドアを開けると、犬がおすわりをして待っていた。 兵士は、地下室からアルミのボウルと水とソーセージを取ってきて、犬に与えた。 他の兵士たちも、ドアから出てきた。 犬はしばらくおすわりをしていたが、兵士たちを追って、ついてきた。 「あの犬、お前についてくるぜ」 「ソーセージやっちまったからな」 兵士たちは追い払おうとしたが、犬は尻尾を振ってついてきた。 隊長らしい兵士が言った。 「おい、犬はまずいぞ。どこかに(つな)ぐかして、置いていくんだ」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!