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それから、犬は小隊の一員となった。
安全が確認されていない地区に出撃するときは、必ず犬が隊を先導した。
もちろん、他の犬のマーキングや、ネズミの死体を嗅いでいるだけのこともあったが、地雷を見逃すことはなかった。
兵士たちは、何度も危険を回避することができた。
戦闘の合間、兵士たちは犬と戯れた。
最初にソーセージを与えた兵士が、その犬の世話をした。
兵士が犬を散歩に連れ出すと、前足を伸ばしてかがんで、お尻を上げて尻尾を振った。
プレイボウ、「遊ぼうよ」の合図だった。
兵士が棒切れを投げると、犬はウサギのように飛び跳ねて、追いかけた。
まるでフワフワの永久機関のように、犬はいつまでも飽きることなく棒切れを追った。
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