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答えを教えようとしたレヴィンの口を塞ぐように、意趣返しも兼ねて精一杯振り向き唇を重ねる。
「これから一生いるんだもの、自分で調べるわ」
「……はい、これから一生一緒です」
私の言葉を聞いたレヴィンが、まるで花が綻ぶようにふわりと笑ったのを見て、少し拗ねていたはずなのに、私からも笑みが溢れた。
――『君がいて幸せ』というゼラニウムの花言葉。
その答えを私が見つけるまで、あともう少し――……
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