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丑三つ時をむかえたラブホテルの廃墟に、3つの白い光がみえた。
「やっぱりここ、出るらしいよ」
「雰囲気あるもんな」
光の主たちは小声でそう言いながら先に進む。肝試しにやってきた大学生3人組だ。
「なんか2階の一番奥の角部屋がやばいらしい。バスルームで自殺した男の霊がでるとか」
「それオレも聞いたことあるわ」
「え、まじかよ」
3人は踏むたびに埃のでる床を進みながら、その角部屋を目指していた。
「でもさ、その霊が出たら全速力に逃げれば大丈夫らしい」
「そうそう、ここの霊、めっちゃ足が遅いって噂だし」
「なんだよそれ。てか霊に足の速さなんて関係ないだろ」
悪ふざけのような笑い声が、誰もいないホテルの廊下に響く。
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