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少女の世界
ピンク色の空にあの雲はきっとわたがし。
外に出れない私は囚われのお姫様。
今日も窓から外を眺める。
私の城の中にはいじわるをしてくる義理のお母さまとお姉さま。
5年前、私がまだ13歳の時、世界に光が走ってそれまでの景色が変わった。
様々なおとぎ話の世界がくっついてしまったのだ。
普通ではない大きさのお城が見渡す限りたくさん建ち並ぶ。
あの茨で覆われた城は眠り姫の城。
あの一等高い城には上から髪の毛が垂れている。ラプンツェルの城だ。
あの森にはお菓子の家が見えるし、あ、ドラゴンが空を飛んでいる。
今日も元気ね。
いつもと同じ風景。
でも今日という日も王子様が来るのを待っている大切な一日。
どんな人なんだろうか。今から楽しみで仕方がない。
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