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今日は豪くんの家に置く家具や生活雑貨を見にいくことになっている。
僕たちが気持ちを確かめ合ってから2週間、忙しい豪くんのスケジュールの合間を縫いつつ、圭くんの過保護の目も盗んで、ほとんど毎日会っていた。
僕のすごく会いたい気持ちと、離れたくない気持ちを豪くんが汲み取ってくれて「じゃあ、また明日な」って言って毎回別れた。
一緒に過ごすのは車の中でほんの少しだったり、豪くんのおうちでだったり。
豪くんの家に行ったときは必ず肌を合わせて大好きだっていう気持ちを交換した。おかげで僕はすっかり豪くんが思うままの身体になってしまった。だって......豪くんはエッチな事が上手すぎる......
豪くんの家で過ごすことが増えるとだんだん気になることが出てきた。
だって豪くんの家にはフライパンひとつないし、電子レンジもない。お湯を沸かすことすらできないなんて不便だと僕が文句を言ったら「だったら凛の好きなものを買えばいい」と言われた。
それで買い物デートにいく事になったんだ。
僕の隣にはダークグレーのマクラーレンのハンドルを握り、首都高を走る豪くん。その綺麗な姿に、僕は惚れ惚れする。
「豪くんかっこいい・・・」
僕がつい思ったことを口にすると、豪くんが「えっ…」と一瞬、僕を見た。
「やっぱり運転できるっていいな。僕も免許取ったら豪くんみたいになれるかな?」
僕も車は好きだ。こんな高級車は乗れないけど、人並みに車を運転できるようになりたい。
「なんだ、そういうことか。お前に期待した俺がバカだった」
「期待・・・?」
「なんでもない、俺の勘違いだ」
「勘違い…?」
豪くんは何をどう勘違いしたんだろう・・・
「別に凛が俺のことをどう思ってようが構わない。俺が凛を逃さなきゃいいことだ」
「うん…」
僕は豪くんが好き。
その気持ちは恋人になった日から豪くんに何度も伝えたはずだ。
好きじゃなきゃ一緒にいないし、デートもしない。
豪くんが僕を逃すもなにもない。僕が好きで豪くんのそばにいるんだから。
豪くんだって僕の気持ち、分かってるよね・・・
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