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駅の通路で彼と別れ電車に乗り込むと、
スマホを取り出した。
メッセージアプリを開き、1時間に来ていた
椎名くんからのメッセージを目にする。
大学4年の彼は、派手な外見とは裏腹に
就活が終わり、単位取得も既に目処が立つ
優秀な子だった。
まあ確かによそ見の心配はあるけど、
年下に懐かれるのは悪い気はしない。
『こんばんは。彩子さんは何してる?
俺はこれから夜勤バイトです』
時刻は間もなく23時で、
自宅の最寄駅に着くのが1時間後。
小さなあくびをしてから、
椎名くんが働くコンビニに行ってみるかと
思った。
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