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「やっぱり、ここでお昼を食べているだねぇ」
「・・・うるせいなぁ!!」と、翔は嫌そうな顔する。
男子は何も言わず、翔の隣に座った。
「もう隣に座るし!!」
「ねぇねぇ、何しているの?」
男子は好奇心がある子供みたいな目で、翔を見つめる。
「見りゃ、分かるだろう!?昼飯を食っているだよ。ハル」と、翔はイライラしてハルしながら言う。
「そうなんだ」
「てめぇは!!オレのストーカーかよ!!」
ハルは驚いて、両手で口をふさいで、「僕には、ホモ系の趣味はないよ」と、
翔の問いに答えた。
「だったら!!入学してから毎日毎日・・・オレにつきまとって来るんだよ!!」
「それは・・・単純に、翔くんに興味があるんだからだよ」
「ほかにも、オレみたいな野郎が居るだろう」
「翔くんだからこそなんだよ!!」
「はい、はい」
翔はお昼ご飯を終え、立ち上がる。
「どこかに行くの?」と、ハルも立ち上がる。
翔はハルの問いにイライラを通り越して、殺意さえ湧いて来たが、自我を保とうと深呼吸した。
「・・・トイレだよ!!」
翔はトイレに行くために、急ぎ足で屋上から出て行った。
「そっか」
ハルは翔の後ろ姿を追いかけた。
放課後。
授業を終えた翔はヘルメットを持って、自分のロードバイクを置いてる駐輪場に来た。
すると、翔のロードバイクの前に、ママチャリにまたがったハルが翔が待っていた。
翔はハルを見るなりにイライラした顔になって、自分のロードバイクに近寄り。
翔はロードバイクに付けていた鍵を外しながら、「お前・・・本当にストーカーだなぁ」と、ハルに冷たく言い放った。
ハルは翔に冷たい言葉を言われても、そんな事も気にしていないそぶりを見せた。
「翔くんに用事があって、待て居たんだよ」
「なに?オレに用って?」
「僕にロードバイクを、教えて欲しいだよ」
ハルの発言に驚き、翔は「はぁ!?」と言う。
「翔くんがいつも乗っている、ロードバイクに興味が出てきたんだよ」
「そうゆうのはなぁ!!専門の店で買って、店員なりにいろいろ質問すればいいだろう」と、頭にヘルメットを被る翔。
「僕は、翔のそれに興味があるんだ。翔くんと同じモノに乗りたいんだ」
翔は自分が乗っている、年代物ロードバイクを深刻そうな顔で見つめた。
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