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『森屋恭一』と
『森宛教示』何となく似てませんか?
髭面の男で、体臭というかとにかく臭かったですね、
その臭いは忘れられないですよ、
いなくなったのが一昨日の夜ですからしかも
徒歩ですし、そんなに遠くに行けるわけが
ありません、この川の上流下流
5キロ圏内の橋の下とかを隈無く調べてみて下さい
きっと何らかの手がかりは見つかると思います」
「何で、5キロ圏内なんだ?」
「上流下流、5キロ圏内で合計橋が6ヶ所
あります。必ずその何処かに
いるはずです。奴がいればその周辺は
異様な臭いが立ち込めているでしょう
人間の鼻でもわかるはずです。
坂本さん、大至急捜査してください、
おっと!その前に警官達にはガスマスクを
持たせた方がいいです。臭いにやられてしまうから」
「わかった、すぐに調査してみよう、
部下達に指示をして来るちょっと待っててくれ」
坂本さんは警官達に指示を出し至急調べさせた。
待つ事1時間ほど......
坂本さんの携帯に連絡がきた。
「容疑者確保」との連絡だった。
しかし、警官の中で嗅覚をやられてしまい
治療を受ける警官が、5人10人では
効かなかったらしい。それにガスマスクを外すと
奴のにおいが身体に付いるのがわかり
臭いが完全に消えるまでとにかく風呂に入り身体を清潔に保てとのお達しがあったらしい。
幸い死人は出なかったようでよかったとしか
言いようがなかった。
「しゃーろっく!お手柄だった。
協力感謝する。それで、本当は
お前、仕事が無くなって事務所を追い出され
たんだろ、大家から聞いてるぞ、
俺が、保証人になってやるから、もう一度
大家に頼んでみろ!
また、貸してくれるかも知れねえぞ、
ただ、仕事は自分で探せよ!
怠けてんじゃねえぞ、今度またおんなじ事やったら
しょっ引くからな!覚えとけ」
「はい!わかりました!肝に銘じて
同じことは繰り返しません。
坂本さん!ありがとうございました!!」
「いいってことよ!また何かあったらよろしく
頼むぜ」
その後、俺は坂本さんのお陰で、無事に
事務所に居られるようになった。
その時、和都さんも誘って見た、彼も一つ返事で
我、事務所、「しゃーろっく(車錠)探偵事務所」
に来たのだった。
最も、事務所の中でも橋の下で暮らしていた
のと同じように段ボールの上に
俺も和都さんも寝ているのだった。
しゃーろっく ほーむれす
次回に続く
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