【登場人物】

1/1
前へ
/14ページ
次へ

【登場人物】

★鷺宮山の透 →外見27歳くらいの美青年の姿をした、月見山島の鷺宮山の麓に住む化け狸。とある理由から孤児だったみやこを引き取る。 ★花咲 みやこ →8歳の少女。火事で父親を亡くし、身寄りがいなかったため孤児院に送られる。火事で負った左顔の火傷から周囲に酷い扱いを受け続けていたところ、透に引き取られる。 ★月見山の飩三郎(どんざぶろう) →外見40代くらいの中年男性の姿をした化け狸で、月見島一帯を取り仕切る5代目頭領にして月見山屋敷の主。人の家に遊びに行くのが好き。 種族の違う半妖の妻・お稲を娶ったことで子を成せずにいるが、後悔はしていない。 透を子供時代から知っており、師弟関係のようにも我が子のようにも可愛がっている。 ★月見山のお(いね) →外見30代後半くらいの女性の姿をした化け狐の半妖で、5代目飩三郎の妻。 早くに両親を亡くした上、半妖という存在から“半端者”として嫌われ続け彷徨っていたところを飩三郎に拾われる。面倒を見続けている内に求婚され、周囲の反対に遭いながらも妻となる。 種族が違う故に子を成せないのが唯一の心残りとなっている。 似た境遇のみやこを気にかけており、話し相手として優しく接し見守っている。 ★花咲 (よう) →みやこの実父で、世界中を旅して回って活躍していた天才マジシャン。 日本での公演が決定したのを機に帰国するも、滞在先のホテルで火事に遭い死亡する。享年30歳。 過去にタヌキの姿をしていた透を罠から助けた縁が、のちに孤児となった娘を救う縁ともなる。 ★剣ヶ丘(つるぎがおか)の黒曜丸 →月見屋敷一家に仕える柱幹部の1人。 外見が20代前半くらいの化け犬。 寡黙で無愛想。加えて目付きも悪いが、真面目で認めた相手には手を尽くすほど情に厚く義理堅い。 最近妻を娶ったが、内心どう接したら良いか分からず悶々と悩み続ける日々を送っている。 ★剣ヶ丘のお(ゆき) →黒曜丸の妻。外見が10代後半くらいの化け兎。 大人しくたおやかな性格だが、あまり自己主張をしない引っ込み思案なところもある。 それ故にまだまだ表情が読み取りにくい黒曜丸とどう接したら良いか分からず、すれ違いが度々起きている。しかし異性として意識はしており、妻として支えていきたいと思っている。 ★茶虎亭(ちゃとらてい)のお(りん) →透行きつけの『和菓子処 茶虎亭』を営んでいる、化け猫の女主人。 居候させている孤児の舞衣子・蛍吉姉弟や、2人と似た境遇のみやこの面倒を見るくらいに、明るく朗らかで面倒見の良い性格。 和菓子を作る腕前は立派なもので、花猫町の間でも人気。 お雪とは年が近いのもあって仲の良い親友同士。 ★茶虎亭の舞衣子 →『和菓子処 茶虎亭』で居候しながら働く人間の少女。12歳。 いつも笑顔を絶やさず、相手の善意を疑わないお人好しな性格。 両親を早くに亡くし、弟の蛍吉と一緒に路頭に迷っていたところをお鈴に拾われた。 お鈴のような和菓子職人になるべく日々修行中。 あまり年の変わらないみやこを妹のように可愛がっている。 ★茶虎亭の蛍吉(けいきち) →『和菓子処 茶虎亭』で姉・舞衣子と共に居候しながら働いている人間の少年。11歳。 はつらつとした姉とは対象的に大人しめだが、路頭に迷っていた経験から年齢に見合わない冷静かつ大人びいた考え方を持っている。やや厭世寄り。 お鈴と透を通じてみやこと出会ってからは、不器用ながらも兄のような面倒見がついていく。 .
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加