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翌年、中学最後の文化祭で、涼は青高の師範から、推薦のお墨付きを貰った。
(遠弥は、どうだっただろうか。もし、遠弥もお墨付きを貰っていたら……。)
もしそうだったらと、悔しいような嬉しいような、そんな感情で、涼の胸は満たされていた。
変化は既に、起き始めていたのに。涼は、憧れの人から認められたことで、ますます茶道に打ち込み、視野が狭くなっていた。そのせいで、目の前で、移ろい始めていた大きな変化に気付くことが出来なかった……。
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