烏賊室タギッタ

烏賊室タギッタ(410字の小説)

何だろう？美味しそうな匂いがする。
見ると部屋の窓が僅かに空いている。
ここから、匂いが出るんだな。入ってみるか
と、私は壁をよじ登り難なく部屋に入れた。
烏賊が干してあるではないか！この部屋は烏賊の干し場か美味しそうだな
頂くとするか！
私は飛び上がり一枚烏賊をゲット。美味しい！此処は私だけの秘密の場所だ
誰にも教えないぞ。
いっぺんに多く食べると、人間にバレるかも知れない。
今日は一枚だけでやめておこう。

俺は野良猫。昨日美味しい烏賊の干し場を見つけた。
誰にも教えない。あれだけ有ればしばらく、お腹は満たされる。
俺にも運が巡ってきたみたいだ。

私は、血統書のついた由緒あるペルシャ猫よ。
そんじょそこらの猫とは違うわ。でも、いつも美味しいものばかり食べてると
飽きるのよね。
この前、美味しい烏賊のある部屋を見つけたの。
スリルあったわ。盗み喰いなんて生まれて初めてなの、次の日曜日もあの部屋に
行くわ。

秘密の部屋のイカ室は猫でたぎっていった。

追伸

この小説はnote での応募小説です。
条件は410字丁度で、烏賊室がタギル状態を小説にします。
タギルとは、煮えたぎるの意味で活発になるとかの意味です。
何故、烏賊室がタギルのか、皆さん色んな事が書いて応募していました。
この小説、残念ながら落選でした。
自分では、上手く書けたと思ったのですが、ダメでした。