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アドラ・ティ? ……て、あの優勝候補だとかいう女狩人のアドラ・ティ?
やはり評判を聞いていたメデイアは、その名前を耳にするとすぐにピンとくる。
「……お、そろそろスタート時間だ。俺達も行かないとな」
「ああ。遅れたら元も子もないからな」
と、メデイアがいろいろと推理を巡らせている内にも、不意に三人はテントの出入り口の方へと近いてくる。
「……!」
慌てて彼女がテントの裏へ隠れると、むさ苦しい男どもは外へ出てさっさと行ってしまう。
「何をするつもりなのかしら……?」
どう見ても野蛮そうな男達の明らかに物騒な相談に、さすがに放ってもおけないとメデイアもその後を追った──。
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