彼氏がふたり

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壮真まで目を丸くして驚きの表情を見せる。 女友達にさえ必死に隠してきた事実に、顔が真っ赤になってしまうから本当にやめてほしい。 「美麻ちゃん、こっち向いて」 唯斗くんが下から覗き込んできて、顎を持ち上げながらチュッとキスを落としてきた。柔らかくて温かい唇は、悔しいけど気持ち良いと感じてしまう。 「や、やめて……んっ、んん……」 経験の差なのか、彼のキスはとろけるように甘くて。すぐに激しくて深いものに変わっていく。 そのまま後頭部に手を回された時──、後ろから肩を乱暴に引き寄せられて壮真にギュッと抱き締められた。 正確には、唯斗くんから引き離されただけど。 「……あはっ。壮真、妬いちゃったぁ?」 「違う。…………て、おい、触んな」 この可愛い図体のデカイ男に自分から距離を縮めた。ぎこちなく手を動かしてみれば、壮真も感じているのが分かった。 「初めては、壮真がいいなぁ」 「あぁ?俺、女とヤッたことないから無理」 「じゃー、俺が手伝ってあげる」 くるくると壮真の太ももを指で撫でる。 腰を屈めてチュッと唇を当てて舌でペロリと舐めると、壮真の可愛い声が耳に入った。 私の知らない声色がもどかしくて、胸がギュッと痛くなる。 あぁ、本当は壮真と2人きりが良かったけど。 いつまでも進展しないし。壮真の未来を考えると、男が好きでも私と結婚して貰える可能性もあるし──。
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