溺愛彼氏★失恋したらチャラ男が一途な本性を現しました

7/25

86人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
 ーーその後、バイトを終えて裏口から帰るところ、告白の場面に遭遇する。 「ミユ、お疲れー。ちょっと告られてるから待っててくれる?」  そういえばマンゴープリンを食べる約束をしていたっけ。しかし、片桐は今それどころじゃないはず。彼の前には耳まで染め上げ、想いを打ち明ける人が立っているじゃないか。 「マンゴープリンはまた今度。ごめん、邪魔する気は無かった」  片桐にではなく新人の子に言う。 「俺はすでにマンゴープリンの口になってるんだ! 今度なんて嫌だし!」 「なら彼女と食べたらいいじゃない? 付き合ってみるんでしょ?」  感じの悪い言い方をしている自覚はある。 「さっきも言ったけど、お試しで付き合うなんて止めた方がいい。わたし達は試供品じゃないよ、思ってたのと違うって返品されるのってキツイから」  これも新人の子に訴える。どうせ片桐には響かないだろう。 「それからもっとキツイのは返品された後も好きだし、仮初めの彼女期間が幸せだったなぁとか感じる事だよ」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加