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「たしかに辛いかもしれない。でも、私はすごい能力だと思う。どうして今まで隠してたの?」
「人に知られたら、きっと気味悪がられるでしょ。でもね、今回はいつもとちがうと思って、ミユに打ち明けたの」
「教えてくれてありがとう。でも、いつもとちがうってどういうこと?」
「いつもは、誰かが亡くなる前に胸が苦しくなったり冷や汗をかいたりするんだけど、今回はそれがなかった。いきなりだったの。たぶん、本人も気がつかないくらい突然に、ことが起きたんだと思う」
ミユは、少し考えこんでから、「ユージは事故や自殺で死んだんじゃないの?」と訊いてきた。
私は、これまでのできごとを振り返って考えた。ユージは、もしかしたら自分が死んだことにさえ、気がついていないかも知れない。そんな死に方ってあるのだろうか。
「殺されたのだと思う」と私は答えた。
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