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◇◇◇
その日私は、ミユの家に泊まった。しかし、楽しい気分にはなれない。
「どうしてユージが死ぬって分かったの?」
ユミが真剣な顔で訊いてきた。
私が、「どうせ、言っても信じてくれないんでしょ?」と、ふてくされてると、ミユは、「きのうは本当にゴメン。まさかって思ったから。でも今はイヨを信じてる」と言って目をつむり、手を合わせて謝った。
「実は私、ときどき分かるときがあるの」
「分かるときがある?」
「人が亡くなる前に、それを感じ取っちゃうときがあるの」
「そうなんだ。怖いけれど、それってすごいことだと思う」
「でも私、そんな能力はいらない。人の死が分かるって辛いことよ」
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