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「はい？」
半分以上体を後ろを向いていたが顔だけは完全にこっちを向いていたがやっぱり少しだけ視線が合っていないような気がした。
何も意味もなく声をかけてしまったからこのあとのことなんて何も考えていない、ほぼ反射で出た。
さっきよりも重く変な空気が流れる。
「どうかされましたか？」
完全に体ごとこちらに向いた彼女は黙った俺を当たり前だが疑問に思い追い打ちのように言葉をかけられた。
どうしよう、どうしよう………嗚呼、そうだ！
「さっきの意見書なんですが、よく分からなくって。いろいろ教えていただきながら書きたいので事務室まで行っていいですか？」
半分以上は本当のことだが若干の自分の欲のようなものがある。
だけどさっきの意見書が全く分からないのは本当のことだから許されるはず！
それに満園さんも早く欲しいはずだし。
そんな事を思っていると少し吃驚しながら、
「？わ、たしは大丈夫ですが、たしか今日神取先生お一人ですよね？検査室無人になりますが大丈夫ですか？」
「（あ、）」
と、名案だと思った答えはすぐに崩れてしまった。
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