2番目に愛して下さい。

“彼”と彼女のブルーベリーチーズケーキ

「美味しいですね、」

「えぇ、とっても。」

今日も緊張しながら仕事終わりの珈琲……というか喫茶店に誘い、何気ない最近あった話をしていると、

「ブルーベリーのチーズケーキを焼いたのでどうぞ！」

と、満園さんの後輩の店員さんに出され、お金払うと言ったが「いつも来ているのでサービスで！」とスキのない笑顔でゴリ押しされてしまった。

無心になって黙々と食べていると満園さんが俺のことを見ていたので少しビクッとしてしまい、

「え、あの、どうしましたか？」

「あ、すいません。見すぎました。」

「別に、なにかありましたか？」

「何かあった訳ではないのですが、先生って以外に甘いものお好きなんですね。」

「え？」

仕事終わりということもあり小腹が減っていて多分子供みたいに食べていると、意外そうに言う満園さんに気の抜けた返事をしてしまった。

「いえ、変に思われたらすいません。」

「あ、いえ、全然。あんまり言われたことがなかったので。」

実際甘党なのは間違いないし、ケーキ美味しいしなによりも多少の酸味と甘さで余計に食欲をそそる。