家庭用ロボットたまごさん

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 空港に到着すると片山が飛行機に乗り込む所だった。俺は銃の音を抑えるサイレンサーを銃に装着して、背後から片山を撃ち殺した。空港内がパニックになっている間に俺はその場を後にした。  俺はやっとこれでたまごさんと仲良く暮らせると思って家に着いて部屋の中を眺めると唖然とした。部屋が無惨なほど荒らされていた。  机の上を見ると真新しい封書が置かれていた。俺は訝りながら中身を見た。 『家宅捜査を行った所、TKG0141が発見されました。少々手荒な行為をしたことで部屋を荒らしてしまい申し訳なく思います。ロボットは無事に破壊して廃棄処分場に送りました。ご安心ください。部屋の損害費用は政府から補償を受けてください』  俺は怒り、泣きながらその封書を破り裂いた。俺は床にへたり込んで子供のように泣き喚いた。片山はもう死んでいるのに、なんでたまごさんがそんな目に遭わないといけないんだ。  俺が片山を殺すのが遅かったからいけないのだろうか。たまごさんを一緒に連れていけば深く後悔した。  悲しみに暮れている俺の中であることが気になった。引き裂いた封書の内容を思い出した。廃棄処分場に行けばたまごさんに会えるかもしれない。  俺はたまごさんが大量に捨てられている廃棄処分場に車を走らせた。そこには夥しいほどのたまごさんの山が積み上げられていた。  体を裂かれたり、銃で撃たれたり、鈍器で殴られたりしているたまごさんがたくさんあった。この中で俺のたまごさんは見つかるのだろうか。  俺はたまごさんの山に登りながら、たまごさん、たまごさんと大声をかけながら探した。他のたまごさんを掻き分けながら探した。
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