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奏でたい旋律があっても なにもないから鳴らせない 有り余るばかりに鳴らせない どっちが不足でも 満足だとしても あなたが いないならば意味がない旋律 強く鳴らしすぎたら どっかで傷けたりして 傷つけたまんまで 自分も勝手に傷ついて あのひとが 抱きしめて いるものになりたかった それが勝手な願い事で そして勝手に それと自分を重ねて いとおしい まなざしは 戻ってこないことを 勝手に覚悟したふりして 窓越しに弾く やまない雨音をききながら 雨が降っていることを 気づかないふりをした 視野を広げたら いろんなものがある それは知っているけれど 全て大事にもてないから せめて落とさないように 気をつけて歩いては 不器用な譜面の上では 絡みついて転んで気づいて 音がはずれたなら また初めから   きりかえて奏でてみたい 違う音が今度は 鳴らせるとおもうから あなたを想うことを 願ってやまない気持ちを 恵みともなる雨粒のように 一緒にが本当はいい   なんかのふりは もう取り払って なにかに自分を 勝手に重ねてないで 歌えないなら   言葉を紡いで  鳴らせないなら 文字を踊らせて どんな譜面でさえ 奏でる方法は あなたとの時間にあるもの これからもよろしく 新しい譜面たち   ごめんなさい 好きだけは  手放せそうにない 優しい手綱はあなたが 持っていてほしい 勝手に走っていたら 迷子になっていたら あなたに繋がっている 道を引き返したい あなたが見えたなら おかえりと言ってほしい ただいまに おかえりは あなたからがいい
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