0人が本棚に入れています
本棚に追加
--
そして、約束の日がやってきた。
3人で古民家宿へ向かう。
宿の扉を開けると、本当に古民家だ。
「あ、すみません。予約していました美濃ですけど」
「ああ、ご予約がありました美濃様ですね。お部屋へご案内致します。こちらへどうぞ」
そうして、案内された部屋は和を感じさせる部屋だった。
初めてこんなに綺麗な木の香りを嗅いだ。
それから私たちは、その日の午後をまったりと過ごした。
部屋のドアがノックされる。
「どうぞ」
お父さんがそう言うと、「失礼します」といい、ドアが開けられた。
「ご夕食をお持ちいたしました」
「ありがとうございます!」
私がそう返すと、笑顔を返してくれた。
(なんて暖かい場所なんだろう)
私はそう感じた。
また来年も来たい、と。
「お世話になりました。」
お母さんがそう言うと、女将さんは、
「いえいえ、こちらこそありがとうごさいました。これからもよろしくお願いします。」
そう返された。
家族3人で話しながら帰る。
「また来年一緒に来ようね」
「ええ、そうね」
お父さんもお母さんも笑顔だった。
最初のコメントを投稿しよう!