古民家宿-梅雨-

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-- そして、約束の日がやってきた。 3人で古民家宿へ向かう。 宿の扉を開けると、本当に古民家だ。 「あ、すみません。予約していました美濃(みの)ですけど」 「ああ、ご予約がありました美濃様ですね。お部屋へご案内致します。こちらへどうぞ」 そうして、案内された部屋はを感じさせる部屋だった。 初めてこんなに綺麗な木の香りを嗅いだ。 それから私たちは、その日の午後をまったりと過ごした。 部屋のドアがノックされる。 「どうぞ」 お父さんがそう言うと、「失礼します」といい、ドアが開けられた。 「ご夕食をお持ちいたしました」 「ありがとうございます!」 私がそう返すと、笑顔を返してくれた。 (なんて暖かい場所なんだろう) 私はそう感じた。 また来年も来たい、と。 「お世話になりました。」 お母さんがそう言うと、女将さんは、 「いえいえ、こちらこそありがとうごさいました。これからもよろしくお願いします。」 そう返された。 家族3人で話しながら帰る。 「また来年一緒に来ようね」 「ええ、そうね」 お父さんもお母さんも笑顔だった。
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