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満開の桜の下で、俺は美桜に「好きだよ」と言った。
暖かい春の風と、澄み渡る青い空。
風に乗って舞い落ちる花びらの中で「私も好きだよ」と返事をくれた。
タイミングよく頭に花びらが落ちて、それを取ってやった時の美桜の照れた顔が堪らなく愛しかった。
花びらを地面に落とし、そのままさり気なく美桜の手を握った。今まで友達だったから、照れくさくて…「帰ろうか」と声をかけたきりお互い下を向いて歩いた。
ずっと変わらずこのまま
お前と一緒に生きて行くんだと思っていた。
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