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すべての始まり
俺の名前は御影颯(みかげはやて)。
一回姓名判断をやってみたら、大吉と凶しか出てこないような極端な一般男子高校生。
これといって自慢できるような要素もなく、これまでの経歴も飛び抜けて良い
わけでも、悪いわけでもない。
ほとんどモブに近しい存在である。
そんなほぼモブがなぜこのお話の主人公になっているのか。(あ、やべこの発
言だいぶメタいな)
それは、ある一通のメッセージからだった。
そのメッセージは、俺の数少ない友人の中でも一番仲の良い、世間一般的に言
うならば「親友」と、胸を張って言える唯一の友人から届いた。
彼の名前は、川添龍一(かわぞえりゅういち)。
実は彼は成績優秀で、こんなしがないモブとは接点がなさそうなのだが、なぜ
俺と親友という立場になっているのか。
そこには、俺が昔いじめられていたとき俺を助けてくれた救世主だというそれ
はそれは素晴らしいエピソードがあるのだが、話すとマジで原稿用紙を10枚
は優に超えるレベルになるので今回は割愛させていただく。
ともかく、そんな友人からメッセージは届いた。
メッセージは某インスタントメッセンジャーアプリを使って届いた。
ほぼ毎日それを使っているので、いつもの動作の一部としてそれを見た。
だが、その文面に俺は疑問を覚えた。
あくまで「疑問」だ。
「衝撃」でも「恐怖」でもない。
そこには、「これからもよろしく」と書かれていた。
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