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お前ら、その裏でいくら負けてるか収支も付けてないだろう?
カードローンの引き落としを今月はしのげたか? 学生ローンと消費者金融で借金を借金で返す死のダンスをいつまで踊ってるんだ?
もっともお前らのような頭がお花畑な輩がいてくれるから、ホールと俺たちが食っていけるんだけどな。
ヲタは自分の胸がどす黒い感情に冒されていくのに気付き、振り切るように再びスマホを手に取った。
キャバ『ヲタくん、いまものすごい顔してたよ。リラックスリラックス♪』
ヲタはキャバのいる方向へ顔を向けると、キャバはウィンクして見せた。
ヲタは顔を赤くして地面を見つめることしかできなかった。
エリート『他の奴らが何を言おうと、ヲタの人生には何の関わりもない。言わせるだけ言わせておけばいい、ついでに金も落としてくれる奴らだ』
続くエリートのメッセージに何か返事をしようとすると、通りにホール店員の声が響いた。
「間もなく再整列を開始します。番号1番から10番の方はこちらに……」
ホールに群がるハイエナたちが動き出す。
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