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さよなら
きらりの葬儀が終わった。
もっと恋人らしいことをしてやれば良かったと
後悔するがきらりはもういない。
きっときらりならこう言うだろうな
「へこたれてないで前を向け」と。
きらり、ずっと忘れない。
僕に生きる希望を与えてくれてありがとう。
君は一番星のような明るさを持っていた。
今まで気が付かなかったけれど、
僕はそんな彼女に惹かれていったのだと思う。
周りの人たちに弱音を吐かず病と戦い、
僕にいつも笑顔を見せていた。
その強さが、好きだった。
涙が次から次へと溢れてくる。
夏になったら、あの綺麗な星空が
見える場所に行こう。
きらりは死んだのではない。
僕の心に生き続けている。
僕は「ありがとう!!」と思い切り叫ぶ。
道ゆく人々が何ごとかとこっちを見るけど
気にしない。
きらり届いてる?
僕にたくさんの愛をありがとう。
僕、これから頑張って生き抜くから。
僕がおじいちゃんになって死ぬときが来たら
また会える。
その日まで、さよなら きらり。
〈終わり〉
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