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唯は、清涼飲料水のイメージガールと
CMにより『YUI(ゆい)』として
芸能界デビューを果たす。
少しづつではあるが、知名度も上がって来た。
一方、悠は、『RAIN』の活動も安定し
『アイドル』からも脱皮し
『アーティスト』として活躍する。
そして『俳優』として活動範囲を
広げていった。
撮影の合間、唯はふと思う。
『RAIN』のライブで悠を知って、
偶然に悠の部屋で仕事をすることになり、
雅社長に見つけてもらい、悠に背中を
押され、励ましてもらい、支えてもらい
今この場所に立つことが出来た。
「『アイドルに推された……私』
夢物語のような真実の物語、
みんな絶対信じてくれないよな。
でも、悠さんと約束したからな、
頑張るって……」 と唯は呟いた。
唯の耳に残る、悠の囁き声、
「俺も、君と約束するよ。
唯ちゃんが、俺の前に来てくれるまで
ずっと待ってる。
ずっと待ってるから……」
彼女が進む道のりは、まだまだ続く……。
~アイドルに推された私 完~
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