127人が本棚に入れています
本棚に追加
1.ストリップ劇場が私のおうち
シャンプーやボディソープの香り、
歩き回る裸のお姉さんたち、
飛び交う外国語、
スパンコールが散りばめられたキラキラの衣装、
ステージの音楽・・・
そう、そこはストリップ劇場。
私のいちばん古い記憶はここからスタート。
若い方はストリップ劇場をご存知ない方も多いかもしれません。
温泉街にあるイメージも強いですが、浅草にあるロック座は最古のストリップ劇場だし、意外と身近な場所にもあるものです。
だいたい昼間にオープンして、日付が変わる頃に閉館。
入場料(5,000円前後)で何時間でも鑑賞できるシステムが一般的じゃないでしょうか。
(今は違ったらすみません。あくまでも当時の感覚で書いていきます)
1人20~30分のステージを1日4、5回こなす。
それが私の母のお仕事でした。
ステージで汗もかくし、ローション使うお姉さんもいるので、出番の前後はシャワー必須。
食事は劇場にもよりますが、食堂がついてる所もありました。
食堂がないと外食オンリーになってしまうので、食堂つきの劇場は好きだったな。
楽屋も劇場により全然違う。
大部屋にたくさんのお姉さんがいて、仕切りで分けただけの劇場もあれば、各自に個室が割り振られて、そこで寝れる(生活できる)劇場もありました。
だいたい帰宅できないので、ビジネスホテルに宿泊したり、劇場が”寮”としてアパートを借り上げていて、そこに帰るパターンも。
本当にこの辺は劇場によって様々です。
劇場のスケジュールは10日周期で変わるのが一般的。
10日間のステージをこなしたら、また次の劇場へ。
きっと旅の一座の生活に近いものだと思います。
裸になること以外は。
これも劇場や公演によって、お触りがあったり、お姉さんが脱いだ下着をそのまま貰えたり、ポールダンス(ガチめじゃない方)があったり、エンターテイメント性は高いのではないでしょうか。
チップをお姉さんの胸の間に挟んだり、ショーツの紐に挟んだり。
それはすごく記憶に残ってます。
うちの場合は父も同伴していましたが、お姉さんたちと劇場スタッフさんのみでしたね。
と、ストリップ劇場の説明ばかりになってしまいましたが、そこが”私のおうち”だったので、ご勘弁を。。
【つづく】
最初のコメントを投稿しよう!