1.ストリップ劇場が私のおうち

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1.ストリップ劇場が私のおうち

シャンプーやボディソープの香り、 歩き回る裸のお姉さんたち、 飛び交う外国語、 スパンコールが散りばめられたキラキラの衣装、 ステージの音楽・・・ そう、そこはストリップ劇場。 私のいちばん古い記憶はここからスタート。 若い方はストリップ劇場をご存知ない方も多いかもしれません。 温泉街にあるイメージも強いですが、浅草にあるロック座は最古のストリップ劇場だし、意外と身近な場所にもあるものです。 だいたい昼間にオープンして、日付が変わる頃に閉館。 入場料(5,000円前後)で何時間でも鑑賞できるシステムが一般的じゃないでしょうか。 (今は違ったらすみません。あくまでも当時の感覚で書いていきます) 1人20~30分のステージを1日4、5回こなす。 それが私の母のお仕事でした。 ステージで汗もかくし、ローション使うお姉さんもいるので、出番の前後はシャワー必須。 食事は劇場にもよりますが、食堂がついてる所もありました。 食堂がないと外食オンリーになってしまうので、食堂つきの劇場は好きだったな。 楽屋も劇場により全然違う。 大部屋にたくさんのお姉さんがいて、仕切りで分けただけの劇場もあれば、各自に個室が割り振られて、そこで寝れる(生活できる)劇場もありました。 だいたい帰宅できないので、ビジネスホテルに宿泊したり、劇場が”寮”としてアパートを借り上げていて、そこに帰るパターンも。 本当にこの辺は劇場によって様々です。 劇場のスケジュールは10日周期で変わるのが一般的。 10日間のステージをこなしたら、また次の劇場へ。 きっと旅の一座の生活に近いものだと思います。 裸になること以外は。 これも劇場や公演によって、お触りがあったり、お姉さんが脱いだ下着をそのまま貰えたり、ポールダンス(ガチめじゃない方)があったり、エンターテイメント性は高いのではないでしょうか。 チップをお姉さんの胸の間に挟んだり、ショーツの紐に挟んだり。 それはすごく記憶に残ってます。 うちの場合は父も同伴していましたが、お姉さんたちと劇場スタッフさんのみでしたね。 と、ストリップ劇場の説明ばかりになってしまいましたが、そこが”私のおうち”だったので、ご勘弁を。。 【つづく】
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