斎藤刑事

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斎藤刑事

 佐野は後輩の斎藤刑事がいる取り調べ室に向かった。取り調べ室の中に入ると佐野は言った「斎藤刑事、君は杉田刑事に近付いて懐いた振りをして杉田刑事と署長を殺害しようとしていた。  そして君もお金を出して「家族の為の学校」を作るように唆した僕の父と僕を恨んでるんだね。  そして「家族の為の学校」を無くそうとしていた。 署長も僕の父も「家族の学校」を作る為たくさんの寄付をしてくれるような協力者を集めた。   君は他の田中刑事も味方につけるほど、人の懐に入って仲良くなって人の心を動かすのが上手い。 でも、何で君はこんな事件を起こしてまで僕と 「家族の学校」を消したかったんだ?」 斎藤刑事は佐野に言った「それは家族の為の学校」の殺し合いを止めさせようとした僕を可愛がってくれたお爺ちゃんを「.家族の為の学校」に今生徒としている佐々木由美子の親戚が卒業した後殺したからです。 僕の父は僕が復讐する事を反対していました。 もっといい方法があるとそれは佐々木家の大きな工場を詐欺で乗っ取り潰す事でした。  お爺ちゃんは人が良くて佐々木家の親戚の人が家族の為の学校に入学していると知っても佐々木家のお得意様のままだった。  でも僕の父は自分の父親を殺した佐々木家を許さなかった。  だから佐々木家を詐欺でどん底に突き落としたやったんだ。大きな工場全て乗っ取り借金をさせた。だから佐々木家は今も逃げ続けている。到底多額の借金なんて返せないからね。もともと佐々木のじじいとババアのものだけど自殺したからね。娘夫婦が借金取りに追われているんだよ。だから逃げているんだよ。  でもね。逃げて身を隠しても、もっと痛みつけるつもりで今も探してるんだ。  そして、僕も佐々木家を全滅させるのが目的でね。殺し屋の倉田一族に頼んだんだよ。  そして、倉田一族に「家族の為の学校」にいる佐々木由美子を殺してほしいってね。  ばれないようにコーヒーメーカーに毒を佐々木にだけ多めに他には少なめに塗ったんだよ」 佐野は言った「じゃあ何故?田代先生にも意識不明になるほどの毒を塗ったんだ!」 「そんなの決まってるさ田代は俺と倉田一族が話しているところを見て不審に思って調べていたからだよ。  自分の兄を仮卒業で殺した犯人と仮卒業の遺体の隠し場所を探していたから僕と倉田一族の関係がばれたら計画が失敗してしまうからね」 「だからって田代先生まで」 佐野がそう言うと佐々木由美子の警護を他の刑事に頼んだ。  その後、斎藤は言った「でもね。ミイラ鳥がミイラになって僕達の仲間になった人もいるんだよ。  今頃もう一人の仲間は学校を燃やして生徒も先生も全滅してるかも知れないね。  僕達が捕まったら「家族の為の学校」を燃やすって言ってたよ。   あんなもの作ったらまた犠牲者を出すってね。  初めは佐々木由美子を守るように依頼されたと言っていましたけど〜それに自分の父親が自殺した事を殺人事件だと思い込んで犯人を探していた父親思いの優しい先生で教員募集のサイトを見て応募してきた立派な先生だったんですけどね。南田先生は〜。  僕達の計画〜つまり最終的にはあの学校をなくす事〜生徒や先生が何人死んでもね。  その話に共感してくれてね〜今頃家族の為の学校が燃えているんじゃないかな?」 佐野は「部下に言った。家族の為の学校が燃えているかもしれないすぐ調べて先生と生徒が無事か?消防と救急車警察に連絡を」 そう言った。そして斎藤にもう一つ聞いた。 「じゃあ売店の岡田さんを殺したのは?」 斎藤は言った「それは黒田先輩の娘と息子ですよ。  計画がばれそうになった事とあの黒いノートの指示を世界中から寄付を貰っている以上やらなければならない。  生徒の罰として火炙りとか針地獄とかね。   黒いノートを教師に見せて授業の罰を一緒に仕掛けなければならない。  それがこの学校のルールだから給料が高額なんだ。それでも借金で困っていた岡田はこの売店で働いた。  前働いていた人は黒いノートが来る前の研修期間の時にすぐに辞めたのさ。  黒のノートが来たら絶対に辞めることはできない。だから命を狙われる。  岡田は家族で逃げた場所が悪かったね。 多摩川だと黒田先輩の息子と娘がいるんだからね。   黒田先輩の娘と息子あの子達は黒田先輩の言う事ならどんな事でも聞く。  それほど黒田先輩に懐いているんだ。 引っ越すとか言ってただろう。   自分が捕まると家族がバラバラになるからね逃げ出したんだよ。  その時、佐野の後輩が取り調べ室に来た。 「先輩ニュースを見てください」 佐野は持っている自分の携帯でニュースを見た。  佐野は「遅かったか〜」 佐野が見たニュースは「家族の為の学校」が燃えていると言うことだった。生徒達は睡眠薬で眠らされていてたぶん全滅だと言うことだった。  「家族の為の学校」が燃え尽きるまで近所の人が気がつかなかったのは大きな重い塀で周りを囲まれていたから中の様子が外から見えることはなかったのだ。  そしてニュースは続きを話した。 「一人だけ助かって出てきました。先生でしょうか?」 佐野は続きを見ていた「南田先生〜」 次の瞬間、南田はマスコミが撮ってるテレビのモニターに向かって言った。「私が死んでも第二の私がまた生まれるそして「家族の為の学校」を作って沢山の生徒や先生を殺害して喜ぶ人間がいつかきっと現れる」そう言って南田はニターと笑って火の中に消えて行った。  佐野は心の中で言った。そうだきっとまた「家族の為の学校」 ができたり潰されたりするに違いない。  僕も警察に自首しなければいけない。もう一人の自分の中にいる悪魔の罪を償わなくてはならない。  たとえ記憶がなくても〜 後輩や同僚にもう一人の自分の悪魔の正体を聞きながら〜。  こうして「家族の為の学校」は燃えてなくなり火災の時学校にいた先生や生徒は全員亡くなってしまったのだ。  今この学校は、学校が燃え尽きても「跡地」としてバスツアーが来るほど人気になっている。  佐野は警察に自首をして裁判中だった。 裁判中も「家族の為の学校」なんてもう二度と造らないでほしいと心から願っていた。 完
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